杉並児童合唱団（杉児）は、1964年に東京都杉並区で誕生しました。時を同じくして放送がスタートしたNHKの子ども向け音楽番組に14年間レギュラーとして出演し、「楽しくなければ音楽ではない」という団のモットーを「楽しい演奏」を通じて実践し、今の杉児にも脈々と受け継がれています。

現在3歳から大学生まで約230名が在団しています。週2回のレッスンや毎年夏の合宿などを通じ、団員同士が支えあい、助け合って共に成長することで、仲間の大切さを実感しながら、より魅力ある音楽づくりにつなげています。

年2回の都内での演奏会をはじめ、夏休みの演奏旅行、テレビ番組への出演、CM等のレコーディングや舞台、各種イベントへの出演など「楽しい音楽」を多くの皆さんにお届けすべく、さまざまな活動を積極的に行っています。

児童合唱界を牽引すべく、創成期より今日に至るまで「合唱ミュージカル」、映画音楽やポップスなどをアレンジした「杉並ポピュラー」など、新たな楽曲の開発にも力を入れており、数多くの作品を委嘱し、発表（初演）しています。また、世界の民謡やピアノ曲・交響曲などを児童合唱曲に編曲することで、クラシックの名曲の数々を身近に楽しんでいただくことにも注力しています。

創立以来60年の伝統を大切にしつつ、これからも指導者および団員が心を一つにし、夢が広がる楽しい演奏をお届けしてまいります。

故 志水 隆　Takashi Shimizu

● 杉並児童合唱団 創設者
1929年～2014年9月
新潟第一師範本科卒業
声楽を富田義助氏、指揮を坂本良隆氏に師事

海野 美栄　Mie Umino

● 杉並児童合唱団 指揮者
杉並児童合唱団18期生
フェリス女学院大学音楽学部を三宅賞をもって卒業。
同大学院修士課程修了。
度々訪米し、ニューヨークにてDiane Elias、Ruth Falcon両氏のもと研鑽を積む。 　
現在、二期会および東京室内歌劇場各会員。
明治大学リバティーアカデミー講師。

大塚 庸介　Yousuke Otsuka

● 杉並児童合唱団 演出・振付
杉並児童合唱団28期生
ミュージカルカンパ二ー イッツフォーリーズ出身。
・TBSドラマ「監獄のお姫様」振付
・NHK「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」演出補
・ミュージカル「マリオネット」演出
これまで、数々の振付作品を生み出す他、最近では「アンパンマンミュージカル」の演出も務めている。

小野綾子　Ayako Ono

●岐阜県出身。5歳からピアノと作曲を学ぶ。幼少期よりコンクール等で受賞。

フェリス女学院大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻を卒業後、ディプロマコース楽理学科伴奏専攻修了。

読売新人演奏会を皮切りに、ソロ.室内楽.オペラ.合唱、特に器楽や声楽の共演者として国内外にて数多くの演奏を行う。

音の美しさ、アレンジや共演力は著名な音楽家からの高い信頼と評価を得ている。日本のうた及び邦楽奏者との共演も多く、アメリカ大使館での招待演奏や海外での公演も好評を博す。同大学音楽学部非常勤副手を経て、後20余年、生涯学習課講師を務める。

近年は、オリジナル作品を発表するなど、作・編曲にも力を入れている。 現在演奏活動の他、歌のコーチピアノ、合唱指導、教育系音楽ユニットの代表を務め、教育支援募金活動を行う。

伴奏法を立神粧子、ピアノを佐野翠、L.Timofeyeva、竹内啓子、宇野紀子、各女史に師事。

川本　嵐　 Arashi Kawamoto

●国際基督教大学高等学校を経て、桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻を卒業。その後渡欧し、政府奨学生としてリスト音楽院修士課程を修了。帰国後は桐朋学園大学大学院の博士後期課程に進み、バルトークのピアノ曲に関する論文を執筆。博士号（音楽）を取得。

29th Roma International Piano Competition Emerging Category 第1位と合わせてTaiwan Prize を受賞するなど、国内外のコンクールで多数入賞。2014年より定期的にソロ、室内楽のリサイタルを開催する他、オーケストラとの共演も重ねている。

これまでにピアノを安田裕樹、小杉裕一、小森谷泉、練木繁夫、ヤンドー・イェネー、ナードル・ジョルジー、ボルベイ・ラースローの各氏に師事。現在は演奏活動の傍ら、後進の指導にも力を注いでいる。

監修

輪島 紀子　Noriko Wajima

杉並児童合唱団17期生
在団中より振付を担当し、第24回定期演奏会より演出・振付を務める。
現在はレッスン進行の傍ら、理事役員としても合唱団を支えている。

事務局

増成 南穂子